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第1回 新型インフルエンザがもたらした、事業活動への甚大な影響
第1回 新型インフルエンザがもたらした、事業活動への甚大な影響
新型インフルエンザ(H1N1)ついにフェーズ6へ

平日とはいえ、来場者も
まばらで閑散とするUSJ
本年4月末に、メキシコに端を発した新型インフルエンザ(A/H1N1)は、その後現在に至るまで、
世界各国で猛威をふるっており、WHO(世界保健機関)は6月11日、世界的大流行(パンデミック)を
意味するフェーズ6を宣言し、警戒強化を呼びかけています。
日本においても5月9日に海外帰国者の感染、そして16日以後、関西圏を中心に国内におけるヒトから
ヒトへの感染が多発するに至り、ただちに感染の拡大を防止する措置が講じられるとともに、社会・経済
両面における様々な自粛の波が一斉に広がりました。
大阪、神戸などの学校が次々と休校となり、修学旅行の取りやめ、またイベントや集会などの中止など、
関西圏は数か月前の発生以前と全く異なる様相を呈するに至りました。
サービス業等で売上減少…地域経済にも大きなダメージ
ことに地域経済は、短期間に大きなダメージを被りました。
左図の大阪商工会議所が5月22日にまとめた調査からもわかるように、小売、飲食、 サービス業を中心に窮状を訴える声が顕著にあらわれており、 特に多数の集客を要するテーマパークは集客数、稼働率が大きく低下したとも言われております。 下記の上村氏のコメントからも、新型インフルエンザ対策が、現代社会において大規模自然災害に 匹敵する、社会・経済共通の危機管理事案であることが読み取れます。
- (社)日本産業機械工業会 関西支部の上村良次事務局長によるコメント
-
「各企業では社員に対し、とにかく人が集まる所への外出を控えるよう指示するケース
が相次いでいます。こうした市民の外出自粛傾向にともない個人消費が相当落ち込んだ
ようで、神戸のデパートでは売り上げが4割に急減したとの情報もあるほどです」
「今回の新型インフルエンザ発生に対する新聞・テレビの大々的な報道と、その後による 行政の反応は、かつての阪神・淡路大震災を彷彿とさせました」
このまま収束…?第2波の襲来に備えて
怖いのは2度目の流行 強毒化の恐れ
幸いにも、今回の豚由来型新型インフルエンザによる人体への影響は、国際社会の関係機関が当初
想定していたより弱毒性で、感染力・致死率ともに、ほぼ通常の季節性インフルエンザと大差ない
状況であると言われています。
しかし、新型インフルエンザは過去のパンデミック(世界的大流行)の例でみると、
一度流行が収束したあと、遠からず2回目の流行が到来すると考えられ、
そのときは最初の流行より毒性が強くなる可能性もあります。
そして、第2波が発生すれば、またも感染拡大防止の観点から、上記のような措置が取られることは
間違いなく、またも経済活動・事業運営に多大な支障をきたすことが確実視されています。
流行が落ち着いている今がBCP構築の好機!
流行がやや落ち着きを見せ始めている今こそ、第二波の襲来、さらに強毒性の可能性が指摘される
鳥由来の新型インフルエンザ発生を想定したBCPを構築する好機であると言えるでしょう。
しかしこれまで新型インフルエンザ対策は、多くの事業者にとって必ずしも優先度の高い対策事案とは
言い難く、リスクコンサルティング会社の専門家が行った今年1~2月に全上場企業を対象としたアンケートに
よると、「新型インフルエンザ対策を実行している」企業は全体の30%ほどでした。
同数値は一年前より大きく向上しているとはいえ、その比率はまだ少ないというのが現実です。
しかし、今回の発生を受けて、新型インフルエンザ発生時の脅威が強く認識され、具体的対策に着手する
企業が相次ぐと考えられます。上記の数値が逆転し、対策を講じていない企業が少数になったとき、
その会社の社会的責任が内外から問われるのは想像に難くないと思われます。とはいえ昨年来、
世界的な経済危機が日本の地域経済に影を落としているいま、新型インフルエンザへのBCPを作成するのは
容易ではありません。
そこで今号から始まるあいおい損保新型インフルエンザ対策ニュースでは、そうした事業者の方々が 取り組むべきBCP作成のお手伝い、もしくはヒントとなる項目を次回以後、順次お届けしたいと思います。
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